(注意:私は本記事執筆時点でノーコード・ローコードテストツールを使用した経験が殆どなく、本記事には偏見と主観が強く入っています)
ノーコード・ローコードで自動テストを作成するサービスを眺めていて思うのは、サービスが終了したらユーザーは詰むんじゃないかということ。作成・メンテナンスしたテストケースが消えてしまうし、実行することもできなくなってしまう。
また、自動テストの実装自体はコーディングするより楽かもしれないが、テストケースを長期的にメンテナンスするときのコストを考えたときに果たしてコスパが良いのか悪いのか大変気になっている(そういえばヒーリング機能の効果ってどれくらい大きいんだろう)。
例えばテスト管理サービスのTestRailには、テストケースのインポート/エクスポート機能が実装されている:
こんな感じで、作成した自動テストをサービスに依存しないソースコードとしてインポートしたりエクスポートしたりする機能があればサービス終了を心配せずに済むし、細かい部分の実装やメンテナンスもコードベースで行えるので何かと便利そうだと思う(ついでにGitと連携してバージョン管理してくれるともっと嬉しい)。また、他の類似サービスに乗り換えるときにも便利そう(サービスを提供する側としては嬉しくないだろうけれども)。
2023/5時点では、MagicPodとAutifyには自動テストのインポート/エクスポート機能は実装されていないっぽい:
一方mablには、(制約やや強めだが)ブラウザテストのエクスポート機能が実装されている。また、APIテストはPostman-mabl間でインポート/エクスポートができるらしい。
個人的な価値観としては特定のベンダーに依存するのはリスキーだなと感じるので、こういった機能が実装されるとツールを導入する心理的ハードルがグッと低くなるなと思った。各社のツールに実装されている機能はどれも魅力的なので、(勝手に)とても期待している。