Better Software Testing

ソフトウェアテストをもっと良くしたい

第三者検証に関するアンケート調査結果 2021年版 を読んだ

www.qbook.jp

アンケート回答者は、主にリソース不足とスキル不足に課題感を感じている様子。一方で、コストや得られる効果が理由でテストの外部委託を敬遠している回答者もいた。

 

スキル不足に関しては、品質保証技術の教育に商機がありそう。ただ、セミナー形式だと(忘れてしまう、セミナー終了時点でモチベーションが消えてしまう、などの理由で)伝えた技術が実戦まで到達しない可能性があるので、現場で実際に活用しながら教えるような形式だと効果ありそう(なんだろう、コンサルとかコーチとか、そういう名前になるのだろうか)。

リソース不足に関しては、実際にテスト量が膨大な場合もあるし、実はテスト工数を過剰に見積もってしまっている、という場合もありそう。前者の場合は外部の力を活用しつつ自動化で少しずつ工数削減、後者の場合はコンサルのような形で外部の力を借りて工数を妥当なラインまで減らす、という対応が取れそうだと感じた。

コストオーバーによる外部委託不採用は会社の事情で仕方がないにしても、得られる効果が不明瞭、、というのは、第三者検証会社が商談で上手に説明できていなかったということなのだろうか。他の可能性として、回答者の職種がさまざま(SE、研究開発職の回答者が比較的多い)であるため、第三検証会社の活用をイメージしにくいと感じた回答者がいたのかもしれない、、とも思う。

テストの外部委託をしたことのない会社の立場から考えると、スキルに課題感はあるもののコスト的に外部委託を断念しなければならず苦しそうな感じがした。成熟した会社ならまだしも、スタートアップなどは「まずプロダクトを作る」というところに集中する傾向があるように思えるので、品質保証のスキルアップや活動改善にお金と労力を割きたくても割くことができない、という事情もありそう。