Better Software Testing

ソフトウェアテストをもっと良くしたい

チームで品質を磨いているという感じがして良い

tech.smarthr.jp

チームで品質を改善する、良い取り組みだと思った。

目的がバグ出しなのか、改善箇所の洗い出しなのか、品質評価なのか、はたまた?という感じで読んでいたが、どうもプロダクトのユーザビリティ評価、というかブレインストーミングに近いらしい。様々な役割の人と一緒に進めたいのであれば、こういう感じがちょうどいいのかもしれない。

  • 触りながら気づいたことはどんなことでもいいのでメモをする
  • 評価タスクの変更などいろいろ操作してみる
  • 差し戻ししたり、いろいろ操作してみる

たぶんこの辺りがSmartHR社でのロールプレイテストのミソで、細かいルールや手順がなく、難しい言葉を使わないから精神的なハードルが低く設定されるのだと思う。

私は日頃、ヘルプページ作成業務で操作手順を文章にする機会を意識の切り替えに利用していますが、仲間を巻き込んで「ごっこ」をしながら視点の切り替えが自然とできてしまうロープレには、「その手があったか!」と衝撃を受けました。

結果として、↑↑こういう感じで進めることができているのかな、と。

一方で、ロールプレイテストはあくまで品質評価の1手法という感じがするので、よく設計されたテスト、リグレッションテスト、自動テストなどとバランスは取っていきたいところ(SmartHR社でもそうしているとは思うが)。ロールプレイテストはテストの網羅性向上やバグ出しを目的とするテストではないため、このテストを以て「よし品質OK」と判断するのはいささか不安ではある、と感じる。

とはいえ、チームで品質を磨く良いプラクティスだと思うし、QA以外の職種の方が品質の意識を強める良い機会にもなると思うので、機会を見つけて活用してみたい。