ISTQB Gambling Industry Tester
ISTQBのWebサイトを眺めていたら、ちょっとユニークな資格を見つけたので、適当に翻訳してみる。
これは、ギャンブル産業を対象としたテストの資格っぽい。カジノ、オンラインカジノ、宝くじ、あとはスポーツとかレースの賭け事も対象になるっぽい。
===ここから===
オーディエンス:
The Foundation Level Gambling Industry Tester Specialist Certificateは、4タイプの専門家を対象としている:
- 伝統的な方法による詳細なテストの経験があり、Foundation Level Gambling Industry Tester Specialist Certificateを取得したい専門家
- Foundation Level certificateを持ち、ギャンブル産業におけるテスターの役割をより知りたいと考えている、Junior professional testers
- 比較的テスト経験が浅く、ギャンブル産業におけるテストのアプローチ、方法、技術を実装する必要のある専門家。この専門家には、テスター、テストアナリスト、テストエンジニア、テストコンサルタント、テストマネージャ、user acceptance testers、ソフトウェアデベロッパーといった役割の人々が含まれる。
- Foundation Level Gambling Industry Tester Specialist certificationはまた、ギャンブル産業におけるソフトウェアテストをより深く理解したい人々にも適している。例えばプロジェクトマネージャ、品質マネージャ、ソフトウェアデベロップメントマネージャ、ビジネスアナリスト、ITディレクター、マネジメントコンサルタントなど。
Business Outcomes:
the Foundation Level Gambling Industry Tester Specialist certificationを取得した者は、以下に記載するBusiness Objectivesを達成できる:
- ギャンブル産業で用いられる用語を用いた効果的で効率的なミュニケーション
- ギャンブル産業でテスト活動をするうえで必要な品質特性の理解
- ギャンブル産業における標準的なソフトウェア開発とテスト技法を説明することによる、典型的なテストプラクティスの理解
- ギャンブル用ハードウェアとソフトウェアの認定への理解(ギャンブル産業と他産業での主な違い)
- ギャンブル産業特有のニーズに合わせたテストを設計する際の、確立された技術の利用
- ギャンブル産業における、管轄区と規制当局の重要性の認識
一般的には、Certified Foundation Level Gambling Industry Tester Specialistにはギャンブル産業のテストチーム、環境で効果的に業務を遂行するために必要なスキルを習得していることが期待される
===ここまで===
日本だとパチンコ、スロット、競馬、競輪、競艇あたりがギャンブル産業となる。パチンコ、スロットは相次ぐ規制強化で市場規模が縮小しているものの、14兆円規模の市場がある(他のギャンブルも合わせると最大25兆円くらい)。
海外の市場規模はというと、多分シラバスに何らかの記載があると思うのだが、わざわざ専用の資格を作るくらいだから相当な規模なのだろう。日本でもカジノを誘致しようという話があり、実際にいくつかの日本企業(ユニバーサルとか)は海外でカジノ事業をやっているようなので、こちらの分野に興味がある方は資格を取得しておくと将来役に立つかもしれない。